序章:「クロール済み – インデックス未登録」の悪夢。AI量産がムダになる瞬間
「AIで100記事書いたぞ!」
そう意気込んでSearch Console(サーチコンソール)を開いた数週間後、あなたの目を疑うような光景が広がっていませんでしたか?
「クロール済み – インデックス未登録」
この一行が、公開した記事の8割、9割にズラッと並んでいる……。
これは、AIによる記事量産に取り組む多くの中級ブロガーが直面している、まさに「悪夢」とも言える事態です。
かくいう私も、この「プロンプターノート」の運営と並行し、AIの可能性に興奮して様々なジャンルのサイトで「AIによる記事量産」の実験を繰り返してきました。最新のプロンプトを駆使し、自動化のフローを構築し、「これで検索上位を席巻できる」と信じていました。
しかし、数ヶ月後に待っていたのは、この「インデックスされない」という分厚い壁でした。時間と(AIツールの)コストをかけて生み出したはずの「資産」が、誰の目にも触れずにインターネットの深海に沈んでいく。この無力感は、手動で記事を書いていた頃の比ではありません。
Googleからの「価値なし」判定
そもそも「クロール済み – インデックス未登録」とは、どういう状態なのでしょうか?
これは非常に残酷なステータスで、
「Googleのロボットがあなたの記事(お店)に一度は訪問した。しかし、内容を吟味した結果、『うーん、この記事(商品)はうちのデータベース(棚)に並べるほどの価値はないかな』と判断し、登録を見送った」
という状態を指します。
訪問はされたのに、存在を認めてもらえない。
なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?
理由はシンプルです。AIの登場により、誰もが「それらしい」記事を1日に何十記事も作れる時代になりました。インターネットは、AIが生成した「どこかで読んだことがある情報」の焼き直しで溢れかえっています。
Googleも当然、この状況を把握しています。Google検索の広報担当者であるJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、Google Search Centralの動画(英語版オフィスアワー)などで、インデックスされない問題について「単にウェブ上に存在する他のものと比べて、あなたのコンテンツが十分にユニークで価値があり、魅力的であると(Googleの)システムが判断していない可能性が高い」「(インデックスされないのは)多くの場合、サイト全体またはそのセクションの品質が低いとシステムが判断したためだ」と、具体的に発言しています。
つまり、AIで安易に量産された「どこにでもある情報」や「独自性のない、浅い記事」は、Googleにとってクロールするリソースは使ったものの、「あえてデータベースに加えて検索結果に出すほどの価値はない」と明確に「NO」を突きつけられた状態なのです。
「100記事=0記事」という残酷な現実
ここで、AIブログ運営者が絶対に忘れてはならない、厳しい現実をお伝えします。
インデックスされなければ、0記事と同じ。
あなたがどれだけ素晴らしいプロンプトを開発しても、どれだけAIツールに課金しても、Googleの検索結果に「存在」しなければ、読者に出会うことすらない。それは、100記事書こうが1000記事書こうが、SEOの土俵上では「0記事」と同じなのです。
「じゃあ、AIブログはもう終わりなのか?」
「AIで記事を書くのは無駄だったのか?」
いいえ、決してそんなことはありません。
断言しますが、問題は「AIを使うこと」そのものではなく、「AIの使い方」と「サイトの設計思想」にあります。
AIは「経験」を語れません。AIは「独自の分析」ができません。AIは「責任」を取りません。それらを記事に吹き込むのは、運営者である「あなた」の仕事です。
この記事では、AIで記事を量産してもインデックスされない「負のループ」から完全に抜け出し、Googleに「この記事は価値がある」と認めさせるための具体的な解決策を提示します。
その鍵は、「専門特化」です。
次のセクションから、AIを活用しつつも「インデックス登録率100%」と「アドセンス合格」という理想的な結果を叩き出した、私の運営する別サイト「cosmic-note.com」の実例(ケーススタディ)を紐解きながら、インデックスされるAI記事の「全手口」を徹底的に解説していきます。
なぜGoogleはあなたのAI記事をインデックスしないのか? 3つの根本原因
序章で「インデックスされない悪夢」を共有しました。では、なぜGoogleはあなたの記事を「クロール済み」で止め、インデックス(データベースへの登録)を拒否するのでしょうか?
「やはりGoogleはAIが書いた記事を検知して、ペナルティを与えているんだ!」
そう考えるのは早計です。
Googleは「AI生成コンテンツに関するガイダンス」で、AIの使用自体を問題視しているわけではないと公言しています。Googleが問題視するのは、AIを使おうが手動で書こうが、「読者のために作られていない、低品質なコンテンツ」です。
AI量産記事が「クロール済み – インデックス未登録」で止まるのは、Googleの品質システムが「データベースに加える価値なし」と判断した動かぬ証拠です。
その理由は、大きく分けて以下の3つに集約されます。
原因1: AIには「経験 (Experience)」がない。(=E-E-A-Tの決定的な欠如)
まず、AI量産記事がぶつかる最大の壁がこれです。
2023年以降、Googleはコンテンツの品質評価基準「E-E-A-T」に、新しく「Experience(経験)」を加えました。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
AI(大規模言語モデル)は、インターネット上の膨大なテキストデータを学習し、「それらしい」文章を生成する「情報の再シャッフル(再構成)」は得意です。
しかし、AIには「一次体験(Experience)」がありません。
例えば、AIは「〇〇というWordPressプラグインは、サイト速度改善に役立ちます」と書くことはできます。しかし、「実際に〇〇プラグインを私のサイトに入れたら、設定ミスでサイトが真っ白になり、復旧に3時間かかった」という失敗体験(=経験)は書けません。
Googleは、AIによってこのような「経験のない、どこかで読んだ情報」がウェブに溢れること(Helpful Content Updateの趣旨)を最も嫌います。あなたのAI記事がインデックスされない最大の理由は、Googleが今最も重視する「Experience」が欠けているからに他なりません。
原因2: あなたも「その他大勢」になっている。(=AIが生み出す「意図しない重複」)
あなたは、AIに記事を書せる時、どのようなプロンプト(指示文)を使っていますか?
ここに大きな罠があります。
かくいう私も、AIブログを始めたての頃、「AIブログ 始め方」や「ChatGPT おすすめ」といったビッグキーワードに対し、「『〇〇とは』『〇〇のメリット5選』『〇〇のデメリット3選』について書いて」という、お決まりのプロンプトで記事を量産してしまった苦い経験があります。
あなたと同じようにAIで記事を量産しようとしている世界中のブロガーが、似たようなAIモデル(ChatGPT, Geminiなど)に対し、似たようなプロンプトを与えています。
その結果、どうなるか?
AIは学習元データが似ているため、非常に似通った構成、似通った言い回し、似通った結論の記事を吐き出します。
これは「コピペ」のような明確な重複(Duplicate Content)ではなくとも、Googleのアルゴリズムから見れば「実質的に同じ価値しか提供していない、類似コンテンツ」の山です。
Googleが、既にインデックスしている100の記事と大差ない「101番目の記事」を、あえてデータベースに加えるでしょうか? 答えはNoです。これが「独自性の欠如」によるインデックス登録漏れです。
原因3: 「サイト全体」の品質が低いと判断された。(=「ゴミ記事工場」の烙印)
これが最も恐ろしい原因です。
Googleは、記事「単体」の品質(Page-Level)だけでなく、「サイト全体」(Site-Level)の品質と専門性(トピック・オーソリティ)を厳しく評価しています。
例えば、あなたがAIで100記事を量産したとします。
そのうち90記事が、上記1・2の理由(経験がなく、独自性もない)で低品質だった場合、Googleはあなたのサイトをどう評価するでしょう?
「このサイト(ドメイン)は、低品質な記事を量産する『ゴミ記事工場』だな」
この「烙印」を押されてしまうと、事態は最悪です。

Googleは、あなたのサイトへのクロールバジェット(訪問リソース)を減らします。そして、たとえあなたが101記事目として「渾身の手書き記事」を投稿したとしても、
「どうせこの記事も、あの工場の製品だろ? 大した価値はないだろう」
と、まともに評価すらされず、「クロール済み – インデックス未登録」のリストに追加されてしまうのです。
AI量産で目先の記事数を稼いだ代償として、サイト全体の信頼(E-E-A-T)を失い、インデックスされる権利すら失ってしまう。これが、AI量産ブロガーが陥る最も深刻な罠の正体です。
【実録】AI活用でインデックス率100%!「cosmic-note.com」成功の全貌
前のセクション(S2)で、AI量産記事が「経験(Experience)」の欠如や「意図しない重複」によって、Googleから「ゴミ記事工場」という烙印を押されてしまうリスクを解説しました。
読者の中には、「やはりAIで記事を量産するブログは、もうインデックスされないのか…」と絶望的な気分になった方もいるかもしれません。
しかし、もしAIを活用しながら、Googleから「このサイトはデータベースに登録する価値がある」と明確に認められ、全記事がインデックスされ、さらにアドセンスにも合格するサイトが作れるとしたら、どうでしょうか?
その「実在する成功事例」こそが、私自身が運営するもう一つのサイト、『cosmic-note.com』です。
ケーススタディ: `cosmic-note.com` の実績
まず、論より証拠。このサイトの実績を具体的に紹介します。
- 運営サイト: `https://cosmic-note.com/`
- ジャンル: 宇宙物理学・天文学(極めて専門性が高いニッチジャンル)
- 実績1(インデックス): Googleインデックス登録率 100%
- 実績2(収益化):Googleアドセンス審査 一発合格
- (AIを活用した記事群でも、Googleに「価値あるコンテンツ」として承認)
- (AIを活用した記事群でも、Googleに「価値あるコンテンツ」として承認)

「AIブログはアドセンスに通らない」「専門的な内容はAIでは書けない」「AI記事はインデックスされない」——そんなAIブログ運営の通説を、`cosmic-note.com` はすべて覆しました。
重要なのは、このサイトも、私(筆者)がこの『プロンプターノート』で解説しているようなAI技術(GeminiやChatGPT)を活用して記事を作成しているという事実です。
ではなぜ、多くのAIブログがインデックス登録に苦しむ中、`cosmic-note.com` だけが100%インデックスという「理想的な結果」を出せたのでしょうか?
その答えは、S2で挙げた「3つの失敗原因」の真逆を行くサイト設計にあります。
成功要因1:「ゴミ記事工場」の対極 — 「専門ブティック」設計
S2で述べた「ゴミ記事工場」は、ジャンルを問わずAIで「それらしい」記事を浅く広く量産します。
`cosmic-note.com` は、その正反対です。
「宇宙物理学」という一つのテーマに極限まで深く特化しています。「AIブログ 始め方」や「おすすめ 仮想通貨」といった、競合が多く、AIによる「意図しない重複」が発生しやすいジャンルを最初から完全に捨てました。
これは、SEOの専門用語で言う「Topical Authority(トピックの権威性)」の構築そのものです。

失敗するAIブログ(ゴミ記事工場):
[雑記] [美容] [ガジェット] [金融] ← サイト全体の専門性が分散
cosmic-note.com(専門ブティック):
[宇宙物理学]
→ [相対性理論]
→ [ブラックホール]
→ [量子力学]
→ [最新の論文] ← 関連する記事が内部リンクで強固に結びつき、専門性をGoogleにアピール
Googleから見れば、「このサイト(cosmic-note.com)は、宇宙物理学に関する情報が体系的にまとまっている『専門家』だな」と認識されます。
サイト全体のE-E-A-T(特に専門性 E と権威性 A)が高まるため、AIを活用して書いた新しい記事(=専門家の新刊)が投稿されても、「これは価値があるに違いない」と判断され、即座にインデックスされるのです。
成功要因2:AIを「著者」ではなく「優秀な助手」として使った
`cosmic-note.com` が成功した最大の秘訣は、AIに「書かせた」のではなく、AIを「使った」ことです。
宇宙物理学のような専門分野では、AIに「相対性理論について書いて」と丸投げしても、読者の心に響く記事や、正確で深みのある記事は絶対に書けません。AIは「相対性理論を体験(Experience)」したことがないからです。
そこで私は、以下のような「AI共著」ワークフローを徹底しました。
- 私(人間): 記事の核となる「独自の視点」や「最新の論文(一次情報)」を定義する。どの読者に、どのレベル感で伝えるかを設計する。(=Experience / Expertise)
- AI: 私の指示に基づき、複雑な物理法則や難解な専門用語を「中学生でも分かるような言葉」で解説する下書きを作成する。(=AIの得意分野:情報の整理・翻訳)
- 私(人間): AIの下書きを徹底的にファクトチェックし、AIには書けない「私の解釈」や「この理論が私たちの実生活にどう繋がるか」という独自の考察(Experience)を追記して完成させる。
AIを「全自動ライター」として使うと、S2で述べた「経験のない、独自性のない」記事が量産されます。
しかし、AIを「私の専門知識を読者に分かりやすく翻訳してくれる優秀な助手」として使うことで、E-E-A-T(特にExperienceとExpertise)を完全に担保した「高品質な記事」を効率的に生み出すことができるのです。
`cosmic-note.com` の成功事例が証明しているのは、「AIを使ったからインデックスされない」のではなく、「サイト全体の専門性が欠如し、AIに丸投げした低品質な記事だからインデックスされない」という、極めて単純な事実です。
ここで読者の皆さんに誤解してほしくないのは、「宇宙物理学」というアカデミックなテーマを選んだから勝てたわけではない、ということです。
「私にはそこまでの専門性はない…」と不安になる必要はまったくありません。
重要なのは、テーマの「難易度」ではなく、「特化する」というその『姿勢』です。
それが「特定の犬種(例:柴犬)のしつけ」でも、「地元(例:京都)のカフェ巡り」でも、「特定ゲーム(例:モンハン)の攻略法」でも構いません。AIには書けない、あなた自身の「好き」や「1mmでも詳しい経験(Experience)」がある分野に特化すること。それこそが、この事例の本質であり、AI時代にGoogleから評価される唯一の道なのです。
秘訣は「サイト全体の専門性」。GoogleがE-E-A-Tを評価するメカニズム
前のセクション(S3)で、AIを活用しながらインデックス率100%を達成した「cosmic-note.com」の実例を紹介しました。
「専門ブティック」としてサイトを設計し、AIを「優秀な助手」として使ったことが成功要因だと述べました。
では、なぜこの「専門特化」が、AI記事がインデックスされない問題を根本的に解決するのでしょうか?
それは、GoogleがE-E-A-T(品質)を「記事単体」ではなく、「サイト全体」の文脈で評価しているからです。
このメカニズムを理解することこそが、「クロール済み – インデックス未登録」の呪縛から逃れる鍵となります。
1. Googleは「誰が」書いたかを評価している
かつて、SEOは「記事(ページ)単位」の戦いでした。
キーワードが詰め込まれ、文字数が多い記事が「強い」とされていました。
しかし、AIの登場で状況は一変します。誰でも「それらしい記事」を量産できるようになり、S2で解説した「経験のない, 独自性のない」記事がウェブに溢れました。
そこでGoogleは、より「サイト(ドメイン)単位」の評価を重視するようになりました。
Googleの品質評価ガイドライン(QRG)がE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)を掲げているのは、まさに「この記事は『誰が』書いた情報なのか? その『情報源(サイト)』は信頼できるのか?」を厳しく問うためです。

古い評価(AI以前):
この「記事」はキーワードに答えているか?(ページ評価)
現在の評価(AI時代):
この「サイト」は信頼できるか?(サイト評価 = E-E-A-T)
→ 信頼できるサイトの「記事」だから、インデックスする価値がある。(ページ評価)
S2で述べた「ゴミ記事工場」の烙印は、この「サイト評価」で最低点を付けられた状態です。
逆に「cosmic-note.com」がインデックス率100%なのは、「サイト評価」で最高点を取っているからです。
2. 「専門特化」がE-E-A-Tを構築するメカニズム
では、どうすれば「サイト評価」が高まるのか?
`cosmic-note.com` の事例で、専門特化がいかにE-E-A-Tを構築するかを具体的に解説します。
E (Expertise – 専門性) & A (Authoritativeness – 権威性)
まず「宇宙物理学」というテーマで、人間(私)の独自の解釈(Experience)や最新の知見を加えた記事を投稿し続けます。
Googleは、そのサイトに「専門性の高い記事(Expertise)」が蓄積されていることを認識します。
ここからが重要です。
`cosmic-note.com` では、「ブラックホール」の記事は「相対性理論」の記事へ内部リンクで繋がり、「相対性理論」の記事は「重力波」の記事へ繋がっています。
Googleのクローラー(ロボット)がサイト内を巡回したとき、すべての記事が「宇宙物理学」という一つの幹で強固に結びついていることを発見します。
- 失敗する雑記ブログ:
「美容」→「ガジェット」→「金融」… 内部リンクがバラバラで、サイトの「中心テーマ」が不明瞭。 - cosmic-note.com:
「宇宙」→「宇宙」→「宇宙」… 内部リンクが集中し、Googleに「このサイトは『宇宙』の権威だ」と認識させる。
これが「Topical Authority(トピックの権威性)」の正体です。
T (Trustworthiness – 信頼性)
そして、E-E-A-Tの最後にして最重要の要素が「信頼性」です。
Googleは「このサイトは本当に『宇宙』の権威なのか?」を検証します。
`cosmic-note.com` が行ったのは、「運営者情報(著者プロフィール)」ページを徹底的に作り込むことでした。
「私はこういう経緯で宇宙物理学に興味を持ち、これだけの知識(または情熱・経験)を持っている」
この「私は誰か」を明示するページこそ、サイト全体の信頼性(Trustworthiness)の土台です。Googleの品質評価ガイドラインは、「誰が運営しているかわからないサイト」の評価を著しく低くします。
専門特化し(A)、その運営者が誰であるか(T)を明確にすることで、AIを活用して書いた記事群(E)にも「信頼」が与えられるのです。
3. 「E-E-A-T」がインデックスを促進する
サイト全体のE-E-A-T(権威性 A と 信頼性 T)が高まると、SEOにおいて絶大なアドバンテージが発生します。
① Googleが「信頼」し、クロールを優先する
Googleには「クロールバジェット(サイトを訪問するリソース)」という限りがあります。
Googleは、「ゴミ記事工場」(サイト評価が低い)を頻繁に訪問してリソースを無駄遣いしたくありません。
逆に、「cosmic-note.com」のように「宇宙物理学の専門家(権威)」として認識されたサイトが新しい記事を公開すると、Googleはこう考えます。
「あの『信頼できる専門家』が新しい論文(記事)を発表したぞ。きっと価値があるに違いない。すぐにクロールしてデータベースに登録しよう!」
② 「信頼の担保」でインデックスが実行される
サイト評価が高いと、個々の記事の品質にも「信頼のゲタ」が履かされます。
AIを活用して書いた記事であっても、「あの信頼できるサイト(cosmic-note.com)が公開した記事なのだから、品質は担保されているだろう」とGoogleが判断し、インデックスがスムーズに進みます。
これが、`cosmic-note.com` がAIを活用しつつもインデックス率100%を達成している全メカニズムです。
そして、この「サイト全体のE-E-A-T」こそが、GoogleがAI活用記事であってもインデックスを許可し、さらにはS3で述べた「Googleアドセンス(広告掲載)」のパートナーとしても認めた、動かぬ証拠なのです。
AI記事がインデックスされない根本原因は、「サイト全体の専門性」の欠如にあったのです。
AIを「助手」に。「登録される品質」を生み出す専門特化型ワークフロー
S3とS4で、AI時代にインデックスされる答えは「サイト全体の専門性(E-E-A-T)」にあること、そしてその実例(cosmic-note.com)とメカニズムを解説しました。
「理屈はわかった。でも、具体的にどうやってAIを使えば、`cosmic-note.com` のような『登録される品質』の記事が作れるんだ?」
このセクションは、その「HOW(具体的な手順)」にお答えする、この記事で最も実用的なパートです。
S3で私は、`cosmic-note.com` の成功要因を「AI共著」 だと述べました。これはAIを「全自動ライター」として扱うのではなく、「私の専門知識を読者に届けるための、優秀なリサーチ助手」として扱うワークフローです。
このワークフローを実践する前、私も「AIで全自動化だ!」と夢見て失敗した経験があります。まずは、多くの人が陥る「インデックスされない」典型的なワークフローを見てましょう。
失敗するワークフロー:「AI全自動」丸投げ型
これは、S2で解説した「ゴミ記事工場」の製造ラインです。
- 人間: キーワード(例:「AIブログ 始め方」)を決める。
- 人間→AI: 「このキーワードで5000文字の記事を書いて」と丸投げする。
- AI: 競合サイトの情報を再シャッフルし、「それらしい」記事を生成する。
- 人間: ほぼ読まずにコピペし、装飾だけして公開する。
- 結果: S2の「原因1(経験がない)」「原因2(独自性がない)」に該当し、「クロール済み – インデックス未登録」が量産される。
このワークフローの最大の問題は、プロセスから「人間(あなた)のE-E-A-T」が完全に欠落していることです。AIに「著者」を任せてしまっているのです。(関連:AIブログ成功の「全自動執筆フロー」全解剖)
成功するワークフロー:「AI助手」活用型(cosmic-note.com式)
対して、`cosmic-note.com` で実践し、インデックス率100%を達成したのが「人間(E-E-A-T)が主導権を握る」ワークフローです。AIの役割は、あくまで「助手」です。
【ステップ1】 人間(専門家)が「記事の魂(E-E-A-T)」を決める
AIは「何を」書くかは決められますが、「なぜ」書くのかは決められません。
- 人間の仕事 (E-E-A-T):
- この記事の「ペルソナ(たった一人の読者)」は誰か?
- この記事でしか得られない「独自の価値」は何か?
- AIには書けない、私自身の「経験(Experience)」は何か?(例:S2で書いた「プラグインでサイトが真っ白になった」失敗談)
- この記事の「私の意見(Expertise)」は何か?(例:「AI全自動化は失敗する」という本記事の主張)
- AIの仕事:
- 待機。
【ステップ2】 人間(編集長)が「設計図(構成案)」を引く
記事の魂が決まったら、それを読者に伝えるための「論理的な順序」=構成案(見出し)を人間が作ります。
- 人間の仕事 (Expertise):
- 序章(問題提起)→本論(原因)→本論(解決策)→まとめ(行動喚起)という「読者が納得する」流れを設計する。
- `cosmic-note.com` の「相対性理論」の記事で言えば、「なぜ今、相対性理論を知る必要があるのか?」という読者の疑問(Experience)から逆算して構成を組みます。
- AIの仕事:
- (任意)「競合サイトの一般的な見出しを10個提案して」とリサーチさせ、人間がそれを「たたき台」として使うのは有効です。
【ステップ3】 AI(リサーチ助手)が「下書き(ドラフト)」を作成する
ここが「AI共著」の心臓部です。AIに「記事全体」を書かせるのではなく、ステップ2で決めた「見出しごと」に分割して、AIに下書きを依頼します。
- 人間の仕事 (Expertise):
- 「H2:なぜAI記事はインデックスされないのか?」という見出しに対し、「E-E-A-TのExperienceの観点から、AIの弱点を説明して」と具体的かつ専門的な指示(プロンプト)を出す。(この「指示の質」こそがAI(助手)の能力を最大限に引き出す鍵であり、まさにこのブログ『プロンプターノート』で探求しているプロンプト術の核心です。)
- AIの仕事:
- 指示された範囲(見出し)の基本的な情報やデータをリサーチし、下書き(60点レベル)を即座に生成する。
【ステップ4】 人間(著者)が「E-E-A-T」を注入し、100点の原稿に仕上げる
AIが生成した「60点」の下書きは、あくまで「情報の骨組み」です。ここに「魂」を吹き込み、インデックスされる「100点」の記事に昇華させるのが、人間の最後の仕事です。
- 人間の仕事 (E-E-A-T):
- ファクトチェック (Trustworthiness): AIは平気で嘘(ハルシネーション)をつきます。`cosmic-note.com` のような専門分野では致命的です。全ての情報を一次情報(論文や公式サイト)と照合し、信頼性(T)を担保します。(関連:AIブログ炎上回避術: 著作権とハルシネーション対策)
- 「経験(Experience)」の注入: AIが書いた「一般的な解説」を、「私の場合、こうだった」という具体的なエピソードや失敗談に書き換えます。
- 「独自考察(Expertise)」の追加: AIが提示したデータを見て、「私は(専門家として)こう分析する」という独自の視点や図解を追記します。(関連:AI記事の品質革命。検査プロンプト術)
- 文体の統一: AIの無機質な文章を、読者の心に響く「あなたの言葉」にすべて書き直します(リライト)。
このステップ4こそが、AIブログ運営で最も「人間」の力が問われる工程であり、正直に言えば最も大変な作業です。
しかし、この「AIが生成した60点」に、あなたのE-E-A-Tを注入して「100点」に引き上げる作業を乗り越えなければ、Googleに「インデックスする価値あり」と認めさせる品質には絶対に到達しません。
| 工程 | 失敗する「AI全自動」型 | 成功する「AI助手」型 (cosmic-note.com式) |
|---|---|---|
| 企画 | 人間(キーワードのみ) | 人間(E-E-A-Tの定義) |
| 構成 | AI(自動生成) | 人間(論理設計) |
| 執筆 | AI(全体を丸投げ) | AI(見出しごとの下書き) |
| 仕上げ | 人間(ほぼコピペ) | 人間(E-E-A-Tの注入・ファクトチェック・全面リライト) |
| 結果 | インデックス未登録 | インデックス率100% |
まとめ:インデックスされない100記事より、登録される10記事を。
S5で提示した「AI助手」ワークフローは、確かに「AI全自動」に丸投げするよりも『大変』です。
しかし、その『大変な』ステップ4(E-E-A-Tの注入)こそが、AIに代替されない「あなた」というブロガーの「価値」そのものなのです。
AI記事がインデックスされない根本原因は、「AIを使ったこと」ではありません。「サイト全体の専門性(E-E-A-T)」が欠如し、AIに「著者」を任せてしまった結果、Googleから「価値なし」の烙印を押されたことにあります。
`cosmic-note.com` の事例を見て、「自分には宇宙物理学のような、アカデミックな専門性はない」と不安になったかもしれません。
しかし、S3の最後にも書いたように、重要なのはテーマの「難易度」ではありません。
S2で例に出した「WordPressプラグインでサイトが真っ白になった」という失敗体験(Experience)も、AIには絶対に書けない、読者にとって非常に価値のある「専門性」です。
あなたが「1mm」でも他人より詳しいこと、他人より「好き」なこと、他人より「苦労した」こと。それこそが、AI時代にGoogleから評価されるE-E-A-Tの源泉です。
インデックスされない「AIが書いた100記事」より、あなたの「経験」が詰まった、インデックスされる「AIと共著した10記事」を。
AIを「全自動ライター」から「優秀な助手」として再定義し、あなたの「専門性」を読者に届けるためのパートナーとして活用すること。それが、「クロール済み – インデックス未登録」の悪夢から抜け出す唯一の道です。
この記事を読み終えたら、まずはAIに記事を書かせる前に、あなた自身の「E-E-A-T」を掘り起こすことから始めてみてください。
- AIには書けない、あなたの「成功体験」「失敗体験」は何ですか?
- あなたが「1mm」でも他人より詳しい(または情熱を注げる)ことは何ですか?
- その「経験」を求めている「たった一人」の読者は、誰ですか?
ぜひコメント欄で、あなたがこれから特化したいテーマや、あなたの「E-E-A-Tの源泉」を教えてください。



















この記事へのコメントはありません。