AIで自動化

脱・読み物。Claude 3.5で「ツール記事」を自作し滞在時間を倍増させる技術

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導入:なぜ今、「読むブログ」から「使うブログ」への転換が必要なのか

渾身のプロンプトで1万文字の網羅的な記事を書いたのに、平均滞在時間が1分を切っている……」

もしあなたが今、この悩みを抱えているなら、それは記事の質が悪いからではありません。戦うフィールドが間違っている可能性が高いのです。

私はこれまで「prompter-note.com」で数多くのAI記事を量産し、SEOの実験を繰り返してきました。その中で、痛いほど実感した一つの真実があります。それは、「生成AIの普及により、テキスト情報の価値が相対的に下がってしまった」という事実です。

誰もがAIを使って「高品質なテキスト」を秒速で生み出せるようになった2025年。単に「読むだけのブログ」で読者を惹きつけ続けることは、かつてないほど難易度が上がっています。

今、私たちが目指すべきは、情報を読ませる図書館のようなブログではなく、読者が課題をその場で解決できる「工房(ツール置き場)」のようなブログへの転換です。

AI全盛期における「テキストのインフレ」と読者の疲れ

Googleで何かを検索したとき、上位10記事がどれも似たり寄ったりの内容だった経験はありませんか?

AIライティングが普及した結果、情報の網羅性は上がりましたが、同時に「どこかで見たような記事」が溢れかえることになりました。読者は長いテキストを読み解くことに疲れ始めています。

マーケティングの現場でも、担当者の多くが「滞在時間を延ばす」ためにテキスト以外の要素、特に視覚的・対話的なコンテンツを重視し始めています。読者が求めているのは、長文の解説ではなく、「で、私の場合はどうなるの?」という個別の答えです。

2025年のSEOトレンド「逆転の時間効果」

ここで、非常に興味深いSEOの概念を紹介します。「逆転の時間効果(Reversed Time Effect)」と呼ばれるものです。これは、記事の賞味期限とアクセスの推移をグラフにしたときの違いを指します。

  • 従来のブログ記事(フロー型)
    公開直後にSNS等で拡散されアクセスがスパイクするが、そこから右肩下がりに減衰していく。「消費」されて終わるコンテンツ。
  • ツール・機能的コンテンツ(ストック型)
    公開直後の爆発力は弱いが、ブックマークや被リンクが増えるにつれて右肩上がりにアクセスが伸び、長く高止まりする。「利用」され続ける資産。

つまり、ツール記事は「後から効いてくる」資産性が極めて高いのです。

【実証データ】文字数は1/15、滞在時間は5倍

これは机上の空論ではありません。私自身、過去に「WordPressのサーバー移行手順」という1万文字超えの解説記事(A)と、「サーバー移行費用シミュレーター」というシンプルな計算ツールを置いただけの記事(B)で比較検証を行ったことがあります。

記事タイプ文字数平均滞在時間
記事A(解説記事)12,000文字1分45秒
記事B(計算ツール)800文字8分20秒

衝撃的でした。文字数は15分の1しかないのに、滞在時間は約5倍。 ユーザーは、私の長文解説を読むためではなく、自分の手元にある数字を入力し、結果を確認するために、そのページを開きっぱなしにし、何度も戻ってきたのです。

これが、Googleが評価する「ユーザー体験(UX)」の正体です。 クイズや診断、計算ツールといったインタラクティブな要素は、読者の直帰率を下げ、滞在時間を劇的に延ばします。Googleに対し、「この記事は読者を満足させている(すぐに検索画面に戻らせない)」という強力なシグナルを送るのです。

「プログラミング言語」は不要。「日本語」ができればいい

「でも、そんなツールを作るにはプログラミングが必要なんでしょ?」

そう身構えたあなたこそ、この先の章を読み進めてください。 かつてはエンジニアにしか作れなかったWebツールが、Claude 3.5 Sonnetを使えば、コード知識ゼロのブロガーでも作れる時代になりました。

必要なスキルは、PythonでもJavaScriptでもありません。「どんなツールが欲しいか」を日本語で伝える力だけです。

ここからは、あなたのブログを「ただの読み物」から「便利な道具」へと進化させ、ライバルが真似できない独自性を手に入れるための具体的な手法を解説していきます。


戦略編:滞在時間が爆増する「埋め込みツール」の3つの型

「ツールを作れと言われても、テトリスのようなゲームや、SNSアプリなんて作れません……」

ご安心ください。ブログ記事に埋め込むべきツールとは、そんな大掛かりなものではありません。むしろ、ブログ記事においては「機能は単一でシンプル」である方が、ユーザー満足度が高い傾向にあります。

私がこれまで実験してきた中で、特にブログ記事との相性が良く、かつClaude 3.5 Sonnetで簡単に作成できるツールは、大きく分けて3つの型(パターン)に集約されます。

闇雲に作り始める前に、あなたのブログジャンルではどの型がハマるのか、戦略を立てましょう。

1. 計算・シミュレーション型(The Calculator)

フリーランス手取り計算機

フリーランス手取り計算機

売上と経費を入力するだけで、手取り額がすぐわかる

青色申告(65万円控除)

オフの場合は白色申告

40歳以上

介護保険料の計算に使用

「結果(数字)だけ知りたい」読者のための意思決定支援

最も王道かつ、実用性が高いのがこのタイプです。 読者は「計算式(理屈)」を知りたいのではなく、「自分の場合いくらになるのか(答え)」を知りたがっています。

  • 具体例:
    • 住宅ローン返済シミュレーター
    • フリーランスの手取り計算機
    • SEO記事の推奨文字数計算機
  • ターゲット:
    • 検討段階(ボトムオブファネル)のユーザー。具体的な行動の手前で悩んでいる層です。

【配置戦略】リード文の直下に置け

このタイプのツールは、記事の冒頭(H2見出しの直前など)に配置するのが鉄則です。 かつて私は「計算式の解説」を長々と書いた末尾にツールを置きましたが、そこまで到達する前に離脱されてしまいました。ユーザーは「計算したい」のです。「まずは計算してみましょう」と冒頭でツールを提示し、その結果について本文で解説する構成に変えたところ、滞在時間が劇的に伸びました。

私の失敗談:高機能の罠

私はかつて、「税金も保険料も経費も全部考慮した完璧な収益予測ツール」を作りましたが、入力項目が多すぎて誰も使いませんでした。逆に、「今のPVを入れるだけで収益目安が出る(入力項目1つ)」だけの単機能ツールに作り直したところ、利用率が10倍に跳ね上がりました。
ブログにおけるツールは、精度よりも「手軽さ」が命です。

2. 診断・判定型(The Quiz)

「自分はどうなのか知りたい」読者のための発見ツール

「◯◯診断」や「検定クイズ」など、質問に答えていく形式です。 人間には「自分のことを知りたい」「自分の知識を試したい」という根源的な欲求があります。

  • 具体例:
    • SEOキーワード難易度診断
    • あなたに合う副業タイプ診断
    • ブログ記事構成力クイズ(初級・中級・上級)
  • ターゲット:
    • 認知段階(トップオブファネル)のユーザー。潜在的なニーズに気づかせたり、楽しみながら学習させたりするのに適しています。

【拡散戦略】結果画面こそがコンテンツ

この型の最大の狙いは、SNSでの拡散(バイラル)です。 重要なのは、「あなたのスコアは80点です」という無機質な結果ではなく、「あなたは『SEOの魔術師』レベルです!」といったユーザーの承認欲求をくすぐるネーミングです。 Claudeにコードを書かせる際は、「結果画面にX(旧Twitter)へのシェアボタンを設置し、判定結果のテキストを自動挿入して」と指示することを忘れないでください。これが自動集客装置になります。

3. 変換・生成型(The Generator)

「面倒な作業を自動化したい」読者のための時短ツール

特定のテキストを入力すると、フォーマットを変換したり、何かを生成してくれたりするツールです。

  • 具体例:
    • ブログ記事タイトル生成機(キーワードを入れるとランダムに組み合わせ提案)
    • YouTube台本フォーマット変換機
    • 正規表現チェッカー
  • ターゲット:
    • 実務で困っているユーザー。解決策を今すぐ欲している層。

【注意】API連携は「茨の道」。まずはJavaScript完結を目指せ

ここで重要な技術的区別があります。「生成型」には2種類あります。

  1. JavaScript完結型(推奨):
    • 「定型文の組み合わせ」や「文字の置換」など、ブラウザ上だけで動くもの。
    • 完全無料・高速・初心者向け。今回おすすめするのはこちらです。
  2. API連携型(非推奨):
    • ChatGPTなどのAIを裏で動かして文章を書かせるもの。
    • APIキーの管理や利用料(従量課金)が発生し、セキュリティリスクも高い。

まずは、Claude 3.5 Sonnetが得意とするJavaScript(React等)だけで作れる「組み合わせ型」や「変換型」から始めるのが、挫折しないコツです。


準備編:最強の相棒「Claude 3.5 Sonnet」とArtifacts機能

「ツールを作るなら、いつも使っているChatGPT(GPT-4o)じゃダメなんですか?」
「GoogleのGemini 1.5 Proの方がコンテキストが長くて便利では?」

その気持ち、痛いほど分かります。私もかつては、記事執筆からコード生成まで、すべてのタスクをChatGPTだけで完結させようとしていました。 しかし、「Webツール自作」という一点においては、現在「Claude 3.5 Sonnet」の一強です。断言します。もしあなたがChatGPTを使っているなら、この作業の時だけはClaudeに浮気してください。

なぜそこまで言い切れるのか。理由は2つあります。

理由1:革命的機能「Artifacts」で "試着" ができる

これが最大の理由です。 通常、AIにコードを書いてもらうと、以下のような黒い画面(コードブロック)が表示されますよね。

ChatGPT / 従来のAI:

// コードが表示される
function calculate() { ... }

「はい、コードを書きました。これをコピーして自分の環境で実行してください」

……と言われても、「動くかどうかわからないコード」をいきなりWordPressに貼るのは怖すぎませんか?

私の失敗談:死の真っ白な画面

以前、私はChatGPTが書いたJavaScriptを、中身も理解せずにWordPressに貼り付けました。 更新ボタンを押した瞬間、画面が真っ白になり、「サイトに重大なエラーがありました」という表示だけが残りました。バックアップから復旧するのに3時間を費...したあの絶望感……。
エンジニアではない私たちにとって、「コードの中身が見えない」ことはリスクそのものです。

しかし、Claude 3.5 Sonnet (Artifacts有効時) は違います。 チャット画面の右半分に、実際の「動くアプリ」がプレビュー表示されます。

左側で指示を出すと、右側のプレビューがリアルタイムで変わっていく。

つまり、「会話しながら、その場でアプリを動かしてテストできる」のです。 「ボタンの色を青にして」と言えば、右側のプレビュー画面のボタンが即座に青くなります。 洋服を試着するように、アプリを試せる。この機能があるだけで、WordPressを破壊するリスクはほぼゼロになります。

理由2:圧倒的なコーディング能力と「空気を読む」力

2024年6月に登場した「Claude 3.5 Sonnet」は、特にコーディングにおいて、競合モデルよりも優れたパフォーマンスを発揮する傾向があります。

私が同じ「SEO診断ツール」を依頼した際の比較です。

  • ChatGPT: 機能は満たすが、デザインが質素(昔のHTMLサイトのような見た目)。
  • Claude 3.5 Sonnet: 最初から「モダンで見やすいデザイン(Tailwind CSSなど)」で提案してくる。

「ユーザーが使うなら、こういう見た目がいいですよね?」という文脈理解(空気を読む力)が非常に高く、デザイン指示の手間が激減します。

【重要】Claude導入と「無料版の壁」について

まだアカウントを持っていない方は、Claude.aiにアクセスして登録してください。

Artifactsの設定

重要なのは、「Artifacts」機能です。

  1. 画面左下のアイコン(またはイニシャル)をクリック
  2. 「Feature Preview」から「Artifacts」をONにする

※最近のアカウントでは、チャットごとの設定やデフォルトでONになっている場合もあります。コード生成時に右側にウィンドウが開けば成功です。

警告:無料プランの「回数制限」に注意せよ

ここで、プロとして正直な警告をしておきます。 Claudeの無料プランは、ChatGPTに比べて1日のメッセージ送信可能回数がかなり少ないです。

複雑なツールを作ろうとして、「エラー修正して」「やっぱりここ直して」とラリーを続けると、ものの数往復で「残りのメッセージ回数が上限に達しました」と表示され、数時間ロックされます。 作業がノッてきたタイミングで止められると、モチベーションが折れます。

  • お試しなら: 無料版でOKですが、「一発で決める」覚悟で慎重に指示を出してください。
  • 本気なら: 月額20ドルのProプランへの加入を強く推奨します。ツールを1つ自作してブログの滞在時間が倍になれば、投資対効果(ROI)は一瞬で回収できます。

ブロガーのための「AI使い分け」戦略

私は現在、以下のようにAIを「チーム」として使い分けています

  • Gemini 1.5 Pro: 記事の構成案・リサーチ(Google検索との連携、長文処理が最強)
  • ChatGPT (GPT-4o): 記事の執筆・推敲(日本語の表現力が豊か)
  • Claude 3.5 Sonnet: ツール作成・コーディング(Artifactsとコード精度が最強)

適材適所です。すべてを1つのAIでやる必要はありません。 今回は「ツール作成」という特殊任務のために、最強の専門家であるClaudeを雇う感覚でいてください。


実践編①:コピペで動く!ツール作成プロンプトの黄金テンプレート

「よし、Claudeに頼んでみよう。『SEOのツールを作って』!」

……ちょっと待ってください。そのプロンプトでは、おそらく期待外れのものが出来上がります。 AIは優秀なエンジニアですが、「指示待ち人間」でもあります。「なんとなくいい感じにして」という曖昧なオーダーは、バグの温床です。

私が数々の失敗を経てたどり着いた、一発で実用レベルのツールを出力させるための「黄金プロンプト」を公開します。これを使えば、あなたの脳内にあるイメージを、90%以上の精度でコードに変換できます。

これが「ツール作成・黄金プロンプト」だ

以下のテキストをコピーして、カッコ内 `[ ]` をあなたの作りたいツールに合わせて書き換えてください。S2で解説した「計算型」「診断型」などの特徴に合わせて調整しましょう。

# あなたの役割
あなたは世界最高峰のフロントエンドエンジニア兼UI/UXデザイナーです。
直感的で美しく、動作が軽量なWebツールを作成してください。

# 作成するツール
[ツールの名前:例 SEOキーワード難易度診断ツール]

# ターゲットユーザー
[誰が使うか:例 SEO初心者。専門用語がわからなくても直感的に操作したい]

# 実装機能リスト
1. [機能1:例 ユーザーが「検索ボリューム」と「競合数」を数値で入力する]
2. [機能2:例 入力値に基づいて「攻略難易度」をS〜Dの5段階で判定する]
3. [機能3:例 結果画面に、難易度に応じた「アドバイス」を表示する]
4. [機能4:例 結果をX(旧Twitter)でシェアするボタンを設置]

# エラーハンドリング(重要)
- 入力値が空欄や不正な形式(文字など)の場合、計算を実行せず、赤文字で「数値を入力してください」とアラートを表示すること。

# デザイン要件
- 配色:[例:信頼感のある青と白を基調に、アクセントでオレンジを使用]
- UIフレームワーク:**Tailwind CSS (CDN)** を使用すること
- スタイル:モダンで清潔感のあるデザイン。シャドウを効果的に使い、立体感を持たせる
- スマホ対応:完全レスポンシブ対応(スマホでも崩れないこと)

# 技術的制約(最も重要)
- **HTML、CSS、JavaScriptを「1つのHTMLファイル」にまとめること**
- 外部CSSや外部JSファイルは読み込まない(TailwindはCDN経由でOK)
    - ※Tailwindなどの外部ライブラリは、信頼性の高いCDN(cdnjsなど)の安定版リンクを使用してください。
- WordPressの「カスタムHTMLブロック」に貼り付けて動作するように設計すること

# 出力形式
- Artifacts機能を使用して、プレビューとコードを表示してください。

このプロンプトが「失敗しない」3つの理由

なぜ、この形式でなければならないのか。初心者が陥りやすい罠を回避するための「裏の意図」を解説します。

1. 「1つのファイルにまとめる」という鉄の掟

ここが最大のポイントです。 通常、Web開発では「HTML(骨組み)」「CSS(見た目)」「JavaScript(動き)」を別々のファイルに分けます。しかし、WordPressの記事内に埋め込む場合、ファイルが分かれていると管理が絶望的に面倒になります。

プロンプト内の `# 技術的制約` で「1つのHTMLファイルにまとめて」と指示することで、Claudeは `<style>`タグや `<script>`タグを使って、すべてを1枚のシートにパッケージングしてくれます。これにより、あなたは後で「ただコピペするだけ」で済むのです。

2. 「Tailwind CSS」とデザイン競合のリスク回避

「Tailwind CSS」を指定するのは、クラス名を指定するだけで、今のスタートアップ企業のWebサイトのような「プロっぽい見た目」が自動的に作れるからです。

ただし、ここで「プロの注意点」があります。

⚠️ 重要:ブログのデザインが崩れる?

Tailwind CSSは標準で、ブラウザのスタイルを初期化する強力な機能(Preflight)を持っています。これをそのまま読み込むと、ブログのヘッダーやフッターのデザインまで巻き込んで崩してしまうことがあります。

もしプレビューや実装時にデザイン崩れが起きた場合は、Claudeにこう追加指示してください。
「TailwindのPreflight(リセットCSS)を無効化して、このツール内だけにスタイルが適用されるように調整して」
これで、ブログ本体への悪影響を防げます。

3. AIの「知ったかぶり(ハルシネーション)」を防ぐ

計算ツールを作る際、例えば「住宅ローンの最新金利」や「今年の税率」といった変動するデータをAIに任せないでください。AIの知識は学習時点のものであり、古い情報の可能性があります。 数式(ロジック)はAIに任せてOKですが、数字(データ)は自分で調べてプロンプトで「金利は1.5%で計算して」と指定するか、ユーザーに入力させる設計にするのが安全です。

期待値調整:1回で完璧を目指さない(80点主義)

ここで、あなたに一つだけ約束してほしいことがあります。 「1回目の出力で、完璧な完成品を求めない」でください。

どんなに優れたプロンプトでも、一発目は「ボタンの位置が少し違う」「計算結果がたまにズレる」といった小さな不具合(バグ)が出ることがあります。ここで「やっぱりAIはダメだ」と諦めないでください。

ここからが「対話型開発(Iterative Debugging)」の本番です。

  • 「計算ボタンを押しても反応しないよ。修正して」
  • 「スマホで見ると文字がはみ出してる。直して」
  • 「もっとポップな色使いにして」

Claudeは文脈を理解しているので、「ここを直して」と言うだけで、コード全体を書き直した「修正版」を即座に出してくれます。私の場合、平均して3〜4回のラリーを経て完成させています。

さあ、コードをコピーしよう

何度か修正を行い、プレビュー画面で納得のいく動きをするツールができたら、コードを取得しましょう。

Artifacts画面(プレビューまたはコード表示エリア)の右下(または右上)にある「クリップボードのアイコン(Copy to Clipboard)」をクリックしてください。

このアイコンをクリックして、コードを全コピーします。

これで、あなたのクリップボードには、世界に一つだけのツールの全コードが格納されました。 次章、このコードを「WordPressのどこに、どうやって貼ればいいのか?」を解説します。


実践編②:WordPressへの「ツール埋め込み」完全マニュアル

「コードはコピーしました。……で、これをどこに貼ればいいの?」

ここが最後の関門です。そして、最も多くのブロガーが失敗するポイントでもあります。 せっかくClaudeが完璧なツールを作ってくれても、貼り付ける場所を間違えれば、それは「動かない謎の文字列」として記事に表示されるだけです。

かつて私が犯したミス、それは「コードブロック」に貼ってしまったことでした。 「コード」と書いてあるから正しいだろうと思って貼ったら、読者に見えるのはツールではなく、`function(){...}` というプログラムの中身そのもの。顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしました。

そうならないために、WordPress(Gutenbergエディタ)への正しい埋め込み手順を、プロの運用ノウハウと共に解説します。

【鉄則】使うブロックは「カスタムHTML」一択

結論から言います。使うべきブロックは、「カスタムHTML」だけです。 「段落」でも「コード」でもありません。

手順は以下の3ステップです。30秒で終わります。

手順1:ブロックを選択する

記事の、ツールを表示させたい場所で「+(ブロックを追加)」をクリックし、検索窓に「html」と入力します。 すると「カスタムHTML」というブロック(`< >` のようなアイコン)が出てくるので、これを選択します。

手順2:コードをペーストする

「HTMLを入力...」という枠が表示されます。 ここに、先ほどClaudeで作ってコピーしたコードを、そのまま丸ごと(Ctrl+V / Cmd+V)貼り付けます。 `<style>` や `<script>` といったタグが含まれていますが、気にせず全量をペーストしてください。

⚠️ プロの助言:そのコード、保存しましたか?

ここで一つ、重要なアドバイスです。貼り付ける前に、そのコード(またはプロンプト)をNotionやメモ帳にもバックアップ保存しておいてください。 WordPressのカスタムHTMLブロックは編集しづらく、後で「ちょっと修正したい」と思った時に、Claudeのチャット履歴が消えていたりすると、修正が非常に困難になります。「ソースコードは外部で管理する」。これがブログ資産を守るコツです。

手順3:その場で「プレビュー」確認

ここが重要です。いきなり記事を「公開」しないでください。 カスタムHTMLブロックの上部にある「プレビュー」という文字をクリックしてみてください。

「プレビュー」タブを押せば、記事を公開せずに動作確認できる。

すると、コードの文字列が消え、その場でツールが起動し、実際の見た目が表示されます。 ボタンを押して動くか確認しましょう。もしここで動けば、本番公開しても100%動きます。この「ブロック内プレビュー」こそが、WordPress標準機能の素晴らしい点です。

よくあるトラブルと解決策(Q&A)

Q1. ツールが「文字」としてそのまま表示されてしまう

  • 原因: 「段落ブロック」や「コードブロック」に貼っています。
  • 解決: そのブロックを削除し、必ず「カスタムHTMLブロック」を呼び出してから貼ってください。

Q2. プレビューを押しても「保存」すると消えてしまう(またはエラーになる)

  • 原因: サーバーのセキュリティ設定(WAF)が `
    • ※WordPressは仕様上、「管理者(Administrator)」以外の権限(編集者など)では、セキュリティのためスクリプトタグが自動削除されることがあります。
  • 解決: サーバーのWAF設定を一時的にOFFにするか、管理者アカウントで作業してください。それでもダメな場合は後述するプラグインを使用します。

Q3. 修正したのに、プレビューが変わらない!

  • 原因: ブラウザの強力なキャッシュが悪さをしています。
  • 解決: 慌てずに、ブラウザの「シークレットモード(インコグニート)」を開いて確認するか、キャッシュクリアを行ってください。コードは合っているのに表示が変わらない時は、たいていキャッシュが犯人です。

Q4. ツールが「細長い」!スマホで見にくい

  • 原因: 記事の本文幅(カラム幅)に制限されているためです。
  • 解決: カスタムHTMLブロックのツールバーにある配置アイコンから「幅広」または「全幅」を選択してみてください(テーマが対応している場合)。これでツールが画面いっぱいに広がり、リッチなアプリ感が出ます。

【代替案】どうしても動かない時は「プラグイン」に頼る

もし、契約しているレンタルサーバーのセキュリティが厳しく、どうしてもカスタムHTMLブロックでエラーが出る場合は、無理に戦わずプラグインを使いましょう。

おすすめは「WPCode(旧 Insert Headers and Footers)」です。

  1. プラグインをインストール・有効化。
  2. 「Code Snippets」→「+ Add Snippet」→「Add Your Custom Code」。
  3. コードを貼り付け、「Shortcode(ショートコード)」として保存。
  4. 発行されたショートコード(例:[wpcode id="123"])を記事に貼る。

これで、ツール作成から設置までの技術的な工程はすべて完了です。 あなたの記事には今、世界に一つだけのアプリが実装されました。


応用編:ツール記事を「被リンク獲得装置」にする拡散戦略

最後に、作ったツールを最大限に活用し、ブログのドメインパワーを引き上げるための「拡散戦略」をお伝えして終わります。

ツールを作っただけで満足してはいけません。どれほど便利な道具も、存在を知られなければ誰も使いません。 しかし、ツール記事には「普通の記事にはない強力な拡散力」があります。それを引き出す3つのステップを実行してください。

戦略1:X(Twitter)で「動画」と共に拡散せよ

テキストの記事を「書きました」とツイートしても、今はなかなかクリックされません。 しかし、「こんなツールを作りました(動画付き)」という投稿は別格です。

Artifactsのプレビュー画面でツールを動かしている様子を、スマホやPCの画面収録機能で15秒程度の動画にしてください。そして、以下のテンプレートで投稿します。

【ブログ更新】
SEOキーワードの難易度が一瞬でわかる診断ツールを自作しました!🤖

✅ 検索ボリュームを入力するだけ
✅ 攻略難易度をS〜Dで自動判定
✅ 登録不要・完全無料

Claude 3.5でコード知識ゼロで作りました。
ブロガーの皆さんはぜひ遊んでみてください!👇

SEOキーワード難易度診断ツール

🔍 SEOキーワード難易度診断

検索ボリュームと競合数から、キーワードの攻略難易度を診断します

※ 数値のみ入力してください

※ 数値のみ入力してください

この「動いている様子」が見えるだけで、クリック率は跳ね上がります。

戦略2:結果画面に「ドヤれる」要素を入れる(被リンクの種)

S2の「診断型」で触れましたが、ツールの結果画面は、ユーザーにとって「シェアしたいコンテンツ」です。 判定結果をただ表示するだけでなく、「あなたのランク:SEOマスター級」のような、思わず誰かに自慢したくなる(ドヤれる)称号を与えてください。

そして、その結果画面の直下に「結果をXでシェア」ボタンを配置し、ツイート文の中にあなたの記事URLとハッシュタグが自動で入るようにClaudeに指示しておきます。 これが、あなたが寝ている間も自動で集客してくれる「被リンク獲得装置」となります。

結論:あなたはもう「ライター」ではない

ここまで読み進め、実際にツール作成に挑戦しようとしているあなたは、もはや単なる「ブログライター」ではありません。 読者の課題を技術(AI)で解決する「サービス開発者」です。

  • 読むだけの記事は、消費されて終わります。
  • 使うツールは、愛され、ブックマークされ、資産になります。

2025年、AIの波に飲み込まれて消えるブロガーになるか、AIを乗りこなして独自の価値を生み出すクリエイターになるか。 その分かれ目は、「今日、Claudeを開いて最初の一行(プロンプト)を打つかどうか」にかかっています。

さあ、あなたのブログを「工房」に変えに行きましょう。 もし面白いツールができたら、ぜひXで私(@prompter_note)にも教えてください。すぐに使いに行きます!


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