AIで自動化

『相対性理論』記事で実証!Gemini 2.5 Proが専門性を書ける「AI共著」の全技術

 

「AIに専門的な記事は書けない」

「AIが書いた記事は、GoogleのE-E-A-T(品質評価基準)をクリアできない」

あなたも、そう諦めていませんか?

もしそうなら、それはAIの能力不足ではなく、あなたのAIへの『指示の出し方(OS)』が古いだけかもしれません。

こんにちは、AI全自動ブログ運営術の筆者です。 以前、このブログで「Gemini 2.5 ProでAIのみブログ記事作成術」という基本ガイドを執筆しました。

しかし、理論は分かっても、「では、どうすればAIに『私の体験』や『独自の視点』を反映させてられるのか?」「『相対性理論』のような本当に専門的な記事で、どうE-E-A-Tを担保するのか?」という具体的な疑問が残った方も多いはずです。

そこで今回、この記事の「理論」を「実践」で証明します。

筆者が運営する別ブログ(宇宙専門サイト『COSMIC NOTE』)で、Gemini 2.5 Proと「共著」し、実際に公開している『相対性理論』の解説記事(https://cosmic-note.com/space-knowledge/theory-of-relativity/を、生きた教材(ケーススタディ)として使います。

この記事を読めば、AIを「単なる執筆ツール」から「あなたの専門性をスケールさせる『共著者』」へと変える、具体的なワークフローのすべてが手に入ります。


【実例分析】なぜAIが書いた『相対性理論』記事は「専門的」なのか?

これが、AI(Gemini 2.5 Pro)と『共著』した実例の記事です。

この記事の品質は、単なる物理学の知識を羅列した点にはありません。E-E-A-T(特にExperience=経験とExpertise=専門性)を担保するために、以下の「設計」が組み込まれているからです。

  • 明確なターゲット設定: 「物理学が苦手だった筆者」というペルソナ(Experience)を反映し、あえて「数式を一切使わない」方針を貫いた。
  • 独自の比喩(Expertise): ニュートン力学を「古いOS」、相対性理論を「新しいOS」と定義する、筆者独自の「解釈」を記事の核に据えた。
  • 読者の自分ごと化(E-E-A-T): 導入で「あなたのスマホのGPSが1日10kmズレる」という実生活への影響を提示し、読者の関心を掴んだ。

では、AIは自らこの『思考のOS』という秀逸な比喩を生み出したのでしょうか?

違います。
これをAIに「言わせた」のが、次章で解説する「E-E-A-Tプロンプト」です。


専門性を注入する「E-E-A-Tプロンプト」設計術:実例のプロンプト解体

AI記事の品質の差は、プロンプトの差です。 凡庸な記事は「相対性理論を解説して」と指示します。しかし、E-E-A-Tを注入するには、AIに「役割」「体験」「視点」を与える必要があります。

セクション2で分析した、あの『思考のOS』という比喩。あれをAIに書かせた実際のプロンプトの「核」は、以下のような構造になっています。

【『相対性理論』記事で使ったプロンプトの概念図】

  1. 役割定義 (Expertise):
    あなたは平凡な物理学者ではありません。あなたは「優秀なサイエンスコミュニケーター」です。
  2. ターゲット・ゴール (E-E-A-T):
    物理が苦手な読者に対し、「世界の見方が変わった」という知的興奮を与えることがゴールです。数式は一切使わないでください。
  3. 体験の注入 (Experience):
    筆者(私)は物理が苦手でしたが、SF小説をきっかけに感動しました。その「感動」と「初心者がつまずくポイント」を反映させてください。
  4. 独自の視点 (Expertise):
    この記事の核となるコンセプトは「ニュートン力学=古いOS、相対性理論=新しいOS」という比喩です。この比喩を軸に全体を構成してください。

このように、AIに「何を」書かせるかではなく、「誰として」「誰に」「どんな体験を」「どんな切り口で」書かせるかを定義するのです。

しかし、この最高のプロンプト(指示書)だけでは不十分です。 これを「どの順番で」AIに渡し、「どうやって」AIを暴走させずに1万文字の記事に仕上げるか。その「実行順序」こそが、AIを使いこなす鍵となります。

【コピー&ペーストOK】E-E-A-T注入プロンプト・テンプレート

あなたが自身の専門分野で記事を書く際、このテンプレートを土台として使ってください。

# 役割定義 (ペルソナ)
あなたは[例:経験豊富な人事コンサルタント]です。

# 記事のゴール
[例:退職金制度に不安を持つ中堅社員]に対し、[例:AI時代に備えた資産形成の重要性]を理解させ、[例:具体的な第一歩を踏み出させること]がゴールです。

# 筆者の体験 (Experience)
私自身、[例:転職時に退職金で失敗した経験]があります。その「リアルな失敗談」と「専門家としての視点」を織り交ぜてください。

# 独自の視点 (Expertise)
この記事の核となるコンセプトは[例:「退職金はご褒美ではなく、未来への投資資金である」]という視点です。

# 禁止事項
[例:難しい金融用語は使わないこと]
[例:単なる制度の解説に終始しないこと]

Gemini 2.5 Proと「共著」する:AI支援(半自動)ワークフロー

最高のプロンプトが準備できたら、いよいよ執筆です。 ですが、ここで最大の罠があります。

最高のプロンプト(指示書)があっても、いきなりAIに「この記事、全部書いておいて」と丸投げしては、絶対に失敗します。

私自身、この『AI全自動ブログ運営術』を始めた当初、AIの回答が途中でブレたり、記事の前半と後半で論調が変わってしまったりと、何度も失敗を繰り返しました。この「失敗」という経験(Experience)から学んだことがあります。

「全自動」とは「ボタン一つで完成」という意味ではありません。「人間(編集長)の高度なディレクションのもと、AIが実務(執筆)を半自動で行う」。これこそが本質です。

ここでは、私が『COSMIC NOTE』の『相対性理論』記事(実例)を作成した際に実際に行った、具体的なワークフローを時系列で、STEPごとに徹底解説します。


STEP 0:記事の「設計図(コンセプト)」を人間が確定する

まず、AIに触れる前に、人間(あなた)が「編集長」として記事の核となるコンセプトを固めます。AIは「0」から「1」を生み出すのはまだ苦手ですが、人間が定義した「1」を「100」に膨ませるのは非常に得意です。

『相対性理論』の記事で、私が最初に決めた「設計図」は以下の通りです。

【『相対性理論』記事の設計図(人間が決定)】

  • ターゲット: 物理学が苦手な人、SFが好きな人。
  • ゴール: 読み終えた時、「世界の見方が変わった」という知的興奮を感じてもらう。
  • 核となる比喩: ニュートン力学を「古いOS」、相対性理論を「新しいOS」と定義する。
  • 絶対に守るルール: 数式は一切使わない。
  • 読者の掴み(導入): 「GPSが1日10kmズレる」という実生活への影響で引き込む。

この「設計図」こそが、記事のE-E-A-Tにおける「Experience(経験)」と「Expertise(専門性)」の源泉です。


STEP 1:AIに「魂(プロンプト)」と「知識(コンテキスト)」を注入する

設計図ができたら、次にAI(Gemini 2.5 Pro)に「高品質な教科書」を渡します。

ここでGemini 2.5 Proの「長文脈処理能力(100万トークン以上)」が真価を発揮します。これは、AIが一度に読み込み、記憶できる情報量のこと。従来のAIが「メモ帳」レベルだったとすれば、Gemini 2.5 Proは「図書館」を丸ごと記憶できるイメージです。

私はこの「図書館(コンテキストウィンドウ)」に、以下の情報をすべて読み込ませました。

【AIに注入した情報(プロンプトとコンテキスト)】

  1. (セクション3の)E-E-A-Tプロンプトと設計図:
    これが最も重要です。「あなたは優秀なサイエンスコミュニケーターです。STEP 0の設計図に基づき…」という、記事の「魂」となるプロンプトを最初に注入します。
  2. 信頼できる外部情報(教科書):
    『相対性理論』を解説している信頼できるWebサイトや、基本的な概念(光時計の思考実験など)を解説したテキスト。これが記事の「Expertise(専門性)」の土台となります。
  3. 自身のブログ(COSMIC NOTE)の既存記事(内部リンク元):
    私のブログの「ブラックホール」の記事や「宇宙の始まり」の記事を読み込ませます。
    これには3つの狙いがあります。
    (1) AIが『COSMIC NOTE』の文体(トーン&Mナー)を学習するため。
    (2) 記事完成後に自然な内部リンクを挿入させるための伏線。
    (3) サイトの既存の論調や専門性をAIに学習させ、サイト全体としての「Authoritativeness(権威性)」を一貫させるため。

この「情報の注入」こそが、E-E-A-Tの「T(信頼性)」の土台となります。


STEP 2:記事の「骨子(目次)」を生成させ、人間が「合意」する

設計図と教科書(コンテキスト)を渡したら、いきなり本文を書かせてはいけません。 まずは「記事の骨子(目次)」をAIに提案させ、人間(編集長)がそれを承認します。

【私(人間)の指示】
「STEP 1の情報を元に、『相対性理論をOSの書き換えとして解説する』というコンセプトで、読者の知的好奇心を最大化する記事の構成案(目次)を作成してください。」

【AI(Gemini)の提案】

(AIがH2, H3タグを含む構成案を提示)
H2: プロローグ:物理学嫌いだった私が…
H2: STEP 1:常識というOS(ニュートン力学)
...など
        

私はこの骨子案を見て、「うん、コンセプトが正確に反映されているな」と確認します。 この「骨子への合意」というワンクッションを挟むことで、AIが記事の全体像を見失うのを防ぎ、この後の執筆作業のブレを劇的に減らすことができます。


STEP 3:「共著」の開始。セクションごとに深掘りさせる

骨子(全体像)が固まったら、いよいよ本文の執筆です。

【Expert Tip】執筆開始前にAIの「役割」を再確認する

ここで一つ、私の経験(Experience)から得た重要なTipsがあります。Gemini 2.5 Proのような高性能AIでも、やり取りが長くなると「役割(ペルソナ)」を忘れてしまうことがあります。STEP 3の執筆を依頼する直前に、「思い出してください。あなたはSTEP 1で定義した『サイエンスコミュニケーター』です。設計図に従ってください」と念押し(再定義)するだけで、AIの集中力が持続し、アウトプットの品質が劇的に安定します。

ここでも「全部書いて」は厳禁。STEP 2で合意した「目次(H2見出し)」ごとに、一つずつ区切って執筆を依頼します。

【私(人間)の指示】
「では、まずH2『STEP 3:OSの最終アップデート(一般相対性理論)』の部分を執筆してください。文字数は1500文字程度。必ず『時空がトランポリンのように歪む』という比喩を使って…」

【AI(Gemini)の執筆】

(AIが指定されたH2セクションの本文を生成)
        

このように、「指示 → AI執筆 → 人間レビュー → (修正指示) → 次の指示」というサイクルを繰り返します。 一気に1万文字を書かせるとAIの集中力が切れますが、1500文字程度の「短距離走」を繰り返させることで、AIは常に最高のパフォーマンスを発揮し続けます。


STEP 4:仕上げ、そして「人間の責任」を果たす

全てのセクションの本文が完成したら、最後の仕上げです。 AIに内部リンクの挿入や「証拠」の追記を指示します。

ただし、ここで人間(編集長)が絶対に果たさなければならない、最も重要な責任があります。

【編集長の最重要責務】AIの「ハルシネーション(捏造)」を絶対に信頼しない

AIは、時に「それらしい嘘」を自信満々に生成します。これをハルシネーションと呼びます。

例えば、実例記事の導入にあった「GPSが1日10kmズレる」という記述。これは非常に具体的で説得力があるように見えますが、AIがそれっぽく捏造したデタラメな数値と出典である可能性が極めて高いです。

AIが提示した「1日に10km」という数値、出典、観測事例、固有名詞。これらは「100%疑ってかかる」必要があります。 編集長である人間が、これらすべてのファクト(事実)を一つひとつ検索し、信頼できる一次情報(論文や公式サイト)で裏付けを取る。

この「最終ファクトチェック」という人間の専門的(Expertise)な作業を怠った瞬間、その記事はE-E-A-Tの「T(Trustworthiness:信頼性)」を失い、読者を騙す有害なコンテンツに成り下がります。

AIは「共著者」ですが、文責(文章の最終責任)は、100%人間であるあなたにあります。


なぜAI生成の専門記事が「E-E-A-T」を突破し、読まれるのか

このワークフローが、なぜE-E-A-Tをクリアできるのか。もうお分かりですね。

  • Experience (経験):
    セクション4で解説した、私自身の「失敗」という体験。セクション2で分析した「物理が苦手だった」という体験。これら「人間」の体験を、プロンプトでAIに注入しているからです。
  • Expertise (専門性):
    AIの能力を限界まで引き出すプロンプト(S3)とワークフロー(S4)を設計する、運営者(人間)の専門知識。そして、AIの嘘(ハルシネーション)を見抜き、ファクトチェックを行う専門性です。
  • Authoritativeness (権威性):
    『COSMIC NOTE』という専門ブログで実証し、本ブログ(AI全自動ブログ運営術)と連携させることで生まれる、サイト全体の権威性です。
  • Trustworthiness (信頼性):
    そして、最も重要なのが「信頼性」です。AIブログでE-E-A-Tを突破する鍵は、「AIの出力を100%疑う」という人間の責任にあります。AIを信頼するのではなく、AIを使いこなす「あなた(編集長)」の専門性と誠実さを、読者は信頼するのです。

結論:あなたのブログを「権威」にする次の一歩

AIは「専門家」ではありません。
しかし、AIは、あなたの「専門性」と「体験」を、驚異的なスピードでスケールアップさせる「最高の共著者」です。

重要なのはAIの能力ではなく、それを引き出す人間(あなた)の『OS(思考法)』です。この記事で実証した『相対性理論』の記事が、その何よりの証拠です。

今回は「物理学」でしたが、この手法はあらゆる専門分野に応用可能です。

  • もしあなたが「人事の専門家」なら、【AI時代の退職金制度と、私の失敗談】という記事が書けます。
  • もしあなたが「料理家」なら、【AIと分子ガストロノミー、私の厨房での実験】という記事が書けます。

あなたの専門知識と体験を、Gemini 2.5 Proで記事化してみませんか?

まずは、AI活用の全体像を「Gemini 2.5 ProでAIのみブログ記事作成術」(※既存記事へのリンク)で掴んでください。 そして、本記事の「E-E-A-Tプロンプト・テンプレート」と「AI支援ワークフロー」を、あなたの専門分野で実践してみてください。

あなたの「体験」こそが、AI時代に読まれる最強のコンテンツです。


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